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第7章 自覚

あと8年、結婚するなと美桜が泣いたのは、2年前…

今も美桜が、同じ想いでいるかどうかはわからない。

でも、今、自分が同じ事を考えている事に愕然とした。

あと6年。

俺が正々堂々と、自信を持って好きだと言えるその日まで…

誰のものにもならないで、美桜…



この気持ちは伝えない。

伝えては、いけない。


だけど。

心の底に仕舞っておくだけなら、許されるだろうか。

誰にも、本人にも伝えずに、ただ仕舞っておくだけならば、周りの人間にとっては無いと同じ。

そのうちに、忘れることができたら、きっと、お互い幸せになれる…

晃一は、初めて自覚した自身の想いを心の奥深くにしまいこみ、鍵をかけることにした。