この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第9章 詫びのしるし

瞬時に私は手を引いた。

重ねられた手を振り払う。


ハァ…っ


彼と対峙した私の目は焦りの色を隠せていなくて…

無表情を貫いていた顔も、動揺のせいで赤みを帯びてしまった。


「…怒っていますか」

「……っ」


軽く触れられただけで、どうしてこんなに身体が怯えてしまうのか…と

自分への不甲斐なさに腹も立つ。


でも


「──ッ…怒っているわ」


そっちがその話題を持ち出すなら、こちらとしても気丈に振る舞う必要がある。


先々週、事務所で葉川くんに襲われた夜から、私は彼と仕事以外の話をしていない。

もともと世間話なんてする仲じゃないけど

それでも…私の彼に対する避け方はあからさまだろう。

あ え て そう接しているのだから、葉川くんが気付いているのは当たり前。


「職場であんなことをされて許せるわけないわ」

「疲れている先輩のためを思ってでしたが」

「よく言えるわね…!!」


私はタブレットの電源をオフにして、胸の前に掲げた。

隣の彼との距離をとるために。



/414ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ