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祐子の欲望
第2章 祐子の開拓
翌日の日課の電車内

いつもなら顔を合わせるのだが、今日は祐子が乗ってこなかった
逢えるのを楽しみにしてたのに
朝起きた時に、メールしたが普通に返信が来てたから、寝坊した訳ではない
こはるが気になってメールしたが今度は返信がない
祐子は普通のOLだって言ってたから、仕事中はメールできないのかも……

昼休みを見計らって、メールしたが、返事はない
こはるも客からの指名があり、出掛ける事になった
一人目が60分で、すぐに終わったが、二人目が120分の長丁場
夕方まで拘束される
なんとか祐子と連絡を取りたかったのだが、祐子にメールが届いてるんなら、時間がある時に返信してくるだろう…
120分の男の相手をしてる間は、携帯は切っている
今日ほど二時間が長く感じた事はなかった
いつもなら難なく熟してるのに今日はいつもとは感じ方が違った
キスにしても、クンニされても、気持ちはいいが、濡れ方が違うのが明らかに分かった
客も常連の指名だから、こはるの躰をよく知ってる

「今日はどうしたのかね? 身が入らないようだけど」

「そんな事はないんですけど」

「心配事があるんなら言いなさい」

「有難う御座います。でも、いいんです」

「そうか……、今日の事はお店には内緒しておいてあげる。時間がくるまで部屋で休んでていいよ。支払いは済ませておくから」

「有難う御座います。ごめんなさい」
客から別れて携帯を立ち上げて、問い合わせしたが、祐子からのメールはきていない
時間がきて部屋から出て、ドライバーから指名があると聞かされた
しかし、こはるは仕事する気が湧かず、事務所に電話した

「どうしもこはるに来てくれって、たってのご指名だ」

「それで、時間は?」

「180分、3時間って、言われた」

「そんなロングは……、今日は無理です」

「お前は行けばいいんだ! ドライバーにも行き先は告げてある」
こはるは目を閉じて、少したでも躰を休めようとした

「着きましたよ」
目を閉じて、ほんの数分
ドライバーの声で目を開けると、見慣れた外観のアパート

「このアパート?」

「そうです。ここの305号室です」

「えっ!? それって……」
こはるの部屋だった
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