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祐子の欲望
第4章 二人の自立
高知への婚前旅行から帰ってきて1週間。
二人は一緒に住み始めた
入籍はまだ、していない
祐子の考えで、先に延ばしてる
こはるはいつでもいいと思ってた
一緒に住んでるから気持ちは同じ
ケジメだけの問題だけ

「私、祐子さんのおかあさんに、挨拶しないといけないと思うんだけど、どうかな?」

「ママならいつでも逢えるし、ちゃんと機会を取り持つわ」

「分かった~。仕事の事だけど、自分で作ろうかなって、思って」

「どんなの?」

「言えない。祐子さん気にするから」

「前と同じ仕事?」

「同じようなものだけど、違うの」

「同じだけど違うって…、意味が分からない」

「私を信じて…、それしか言えない」

「私が気にするって事も、気になるわね…もしかして、女性関係?」

「……。まだ始まった訳じゃないから、どうなるか」

「なんとなく分かった気がする」

「許してくれる?」

「私は、こはるさんを信じてるから」

「ありがとう、ね」

「私も、仕事しながら勉強して資格取るの」

「そうなんですね。どんな資格?」

「エステシャンの」

「国家資格なの?」

「違うわ。協会が認定する資格なの」

「それが、あの部屋を使う目的なの」

「そう…。個人でするの」

「私と一緒だね」

「私のは女性専門だから…。こはるさん、やきもち妬かない?」

「大丈夫。仕事なんでしょ?」

「そう。割り切ってるわよ」

「実は、私も女性専用のデリヘルをしようかと…。東京だから需要はあると思って」

「同じだね」

「仕事の事、絶対に聞かないって事にしない?」

「そうね。気にしたらキリないし、聞いたら嫉妬しそうね」

「その変わり、必ずお互いを慰める事。どう?」

「分かった~」

「それと、絶対に男と関係を持たない事。チンポが欲しくなったら言ってね」

「大丈夫だよ。祐子さんとしたら、十分満足できるもの」

「ありがと。こはるさんでよかった」
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