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蕩けるようなキスをして
第48章 束の間の
「あの時とは違う。全然違う。だって私達、もう友達じゃない。友達ならまだ良かった。…でも今は…。だから、急に、不安になっちゃって」
だから、改めて知りたい。
-本当に、私が隣りでいい?
-本当に、私でいい?
カフェテリアでは一度片付いたはずの思いが、再び頭をもたげる。
昨日までは『友達』で済んだ事も。
今日からは『友達』じゃないから、それを理由に言い訳はもう、出来ない。
選んでもらった想いに、報いなければ-思う。
散々待ってもらい、ようやく彼のものになった自分。
道行く人達が、羨ましいと振り返るに値する女-?
「華夜でいいから、今こうしてここにいる。良くないなら、今こうしていない」
街路樹を彩る黄金の粒に敢(あ)えて気をやり、陸は押し寄せる感情の波を、どうにかやり過ごそうとする。
だから、改めて知りたい。
-本当に、私が隣りでいい?
-本当に、私でいい?
カフェテリアでは一度片付いたはずの思いが、再び頭をもたげる。
昨日までは『友達』で済んだ事も。
今日からは『友達』じゃないから、それを理由に言い訳はもう、出来ない。
選んでもらった想いに、報いなければ-思う。
散々待ってもらい、ようやく彼のものになった自分。
道行く人達が、羨ましいと振り返るに値する女-?
「華夜でいいから、今こうしてここにいる。良くないなら、今こうしていない」
街路樹を彩る黄金の粒に敢(あ)えて気をやり、陸は押し寄せる感情の波を、どうにかやり過ごそうとする。

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