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蕩けるようなキスをして
第7章 噂の的
何も知らないくせに。
私の事、何も知らないくせに。
私の事、何も知らないからどんな事だって出来る。
私の事、本当の私を知れば、何も出来なくなるに決まってる。
卵焼きを一口、口に含む。
でも。
どうせなら。
もう二度と食べてもらう機会などないのだから。
尚更、今日のこのお弁当みたいに綺麗なやつ、食べてもらえば良かったかな…。
「しかし華夜子もほんと、とんでもない人に好かれちゃったね。よりによって、あの櫻葉陸とは-」
留以の声が、耳に届いた。
「そもそもこの間、乃愛とあの教室にいるのを目撃しちゃったのがいけなかったんだよね」
嫌な場面を思い出したようで、留以の眉が激しく顰(ひそ)められる。
「…だね」
私の事、何も知らないくせに。
私の事、何も知らないからどんな事だって出来る。
私の事、本当の私を知れば、何も出来なくなるに決まってる。
卵焼きを一口、口に含む。
でも。
どうせなら。
もう二度と食べてもらう機会などないのだから。
尚更、今日のこのお弁当みたいに綺麗なやつ、食べてもらえば良かったかな…。
「しかし華夜子もほんと、とんでもない人に好かれちゃったね。よりによって、あの櫻葉陸とは-」
留以の声が、耳に届いた。
「そもそもこの間、乃愛とあの教室にいるのを目撃しちゃったのがいけなかったんだよね」
嫌な場面を思い出したようで、留以の眉が激しく顰(ひそ)められる。
「…だね」

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