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蕩けるようなキスをして
第50章 吹雪
水曜日の早朝、七時半。
待ち合わせた訳じゃなく。
偶然、大学の学生玄関で鉢合わせた。
「おはよ、華夜」
陸の挨拶に、華夜子は微笑みで応える。
深い意味などないかもしれないが-無言の、返答。
笑顔のすぐ後に見せた、一瞬の陰り-陸の胸に刺さる、不安という名の、棘。
表情を曇らせた彼に気付いた華夜子は、すぐさま明るく、口を開いた。
「一時限目から講義にしたって、随分早くない?どうしたの?」
それは、彼女にしたって同じだった。
「華夜こそ。すげー早いじゃん。雪降ったから、余裕を持って家を出て来た?」
雪を払った傘を立てかけながら問う陸に、華夜子は頷いた。
「うん。昨日から天気予報で、雪降るって言ってたし、電車遅れたらやだなと思って。…後は、レポートも完成させなきゃいけなかったから」
-どうせなら早めに来て、仕上げようと思って。
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