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蕩けるようなキスをして
第62章 理由
「ごめんね、陸-」
項垂れる華夜子を、陸は強く、抱き寄せた。
だから、言ったのに。
彼女は勇気を出して、言ってきたのに。
クリスマスじゃだめかと。
クリスマスの次の日じゃだめかと。
最大限自分を奮い立たせて、彼女は言ってきたのに。
あの時は、無理だった。
まるで余裕がなくて。
醜く嫉妬して。
聞き入れてやれなかった。
「何度謝ってでも許してもらおうと思ってた。約束を守れなくってごめんなさいって、許してくれるまで、何度でも陸に…」
声が震え出した華夜子の身体を、陸は自分に急いで向かせた。
泣きそうな表情ではあったが、彼女は涙を零してはいなかった。
陸は安堵の息を漏らす。
項垂れる華夜子を、陸は強く、抱き寄せた。
だから、言ったのに。
彼女は勇気を出して、言ってきたのに。
クリスマスじゃだめかと。
クリスマスの次の日じゃだめかと。
最大限自分を奮い立たせて、彼女は言ってきたのに。
あの時は、無理だった。
まるで余裕がなくて。
醜く嫉妬して。
聞き入れてやれなかった。
「何度謝ってでも許してもらおうと思ってた。約束を守れなくってごめんなさいって、許してくれるまで、何度でも陸に…」
声が震え出した華夜子の身体を、陸は自分に急いで向かせた。
泣きそうな表情ではあったが、彼女は涙を零してはいなかった。
陸は安堵の息を漏らす。

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