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蕩けるようなキスをして
第12章 乃愛
ぼんやりと、テーブルの上に置かれた雑誌に目をやっていると、不意に背後から肩を叩かれた。
予想外の出来事に、思わず身体が跳ねてしまう。
びっくりし過ぎ-いつの間にか後ろに立っていた乃愛に、呆れたように笑われる。
確かに少し驚き過ぎだったかも-華夜子はばつが悪そうに、椅子に座り直す。
照れ隠しに、掬った茶色の髪の毛を耳にかける。
小さな咳払いを、一つ。
「何、旅行行くの?」
机の上に広げた本を見遣り、乃愛が訊いてくる。
「あ、うん…」
「北海道…いいな。彼氏と?」
意味あり気な視線を送られる。
彼氏?-そんなひといないし、そう、言おうとして。
乃愛のからかうような笑顔に、華夜子は、はっとする。
瞬時に赤くなる、顔。
予想外の出来事に、思わず身体が跳ねてしまう。
びっくりし過ぎ-いつの間にか後ろに立っていた乃愛に、呆れたように笑われる。
確かに少し驚き過ぎだったかも-華夜子はばつが悪そうに、椅子に座り直す。
照れ隠しに、掬った茶色の髪の毛を耳にかける。
小さな咳払いを、一つ。
「何、旅行行くの?」
机の上に広げた本を見遣り、乃愛が訊いてくる。
「あ、うん…」
「北海道…いいな。彼氏と?」
意味あり気な視線を送られる。
彼氏?-そんなひといないし、そう、言おうとして。
乃愛のからかうような笑顔に、華夜子は、はっとする。
瞬時に赤くなる、顔。

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