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蕩けるようなキスをして
第71章 証
何より。
物理的に遠く離れるはずだったのに、大学にいた頃よりも遥かに間近にいる現実。
不謹慎だけれど、高階先生が病気となったお蔭で皮肉にも、私達は初めて一緒の時を過ごしたのだ。
先生が入院していたのは、個室だった。
最初は、よっぽど重症だから?-青ざめたけど。
『病院だなんて、色気も何もあったものじゃないけれど。それでも、御堂さんと大学じゃない場所で、こうして逢えるだなんてまさか思ってもみなかったから』
-だから個室にしてもらったんだ。
高階先生はふざけているような、本気のような、どちらとも区別のつかない口調で、私に告げた。
それを聞いて、もの凄く嬉しかったのを、今でもはっきり覚えてる。
『…でも。個室って毎日差額のお金とられるんじゃ?それが毎日だなんて、大丈夫?』
余計なお世話だが、私はその時本気で心配してしまった。
先生は私の言葉に苦笑した。
物理的に遠く離れるはずだったのに、大学にいた頃よりも遥かに間近にいる現実。
不謹慎だけれど、高階先生が病気となったお蔭で皮肉にも、私達は初めて一緒の時を過ごしたのだ。
先生が入院していたのは、個室だった。
最初は、よっぽど重症だから?-青ざめたけど。
『病院だなんて、色気も何もあったものじゃないけれど。それでも、御堂さんと大学じゃない場所で、こうして逢えるだなんてまさか思ってもみなかったから』
-だから個室にしてもらったんだ。
高階先生はふざけているような、本気のような、どちらとも区別のつかない口調で、私に告げた。
それを聞いて、もの凄く嬉しかったのを、今でもはっきり覚えてる。
『…でも。個室って毎日差額のお金とられるんじゃ?それが毎日だなんて、大丈夫?』
余計なお世話だが、私はその時本気で心配してしまった。
先生は私の言葉に苦笑した。

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