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蕩けるようなキスをして
第71章 証
やっと先生と並んで『大人』になれたのに。
これからなのに。
なのに、どうして。
どうして、先生-。
『華夜子の二十歳(はたち)の誕生日に、ふたりで出しに行こう』
その約束は、遂に果たされる事はなかった。
ふたりで名前を並べて書いた紙は結局、どこにも出しには行けなかった。
私達は他人同士のまま。
永遠のさよならをした。
こんな事なら。
こんな哀しい結末が用意されていると分かっていたのなら。
二十歳(はたち)の誕生日なんか待たずに。
誰の許しも必要ないから。
これからなのに。
なのに、どうして。
どうして、先生-。
『華夜子の二十歳(はたち)の誕生日に、ふたりで出しに行こう』
その約束は、遂に果たされる事はなかった。
ふたりで名前を並べて書いた紙は結局、どこにも出しには行けなかった。
私達は他人同士のまま。
永遠のさよならをした。
こんな事なら。
こんな哀しい結末が用意されていると分かっていたのなら。
二十歳(はたち)の誕生日なんか待たずに。
誰の許しも必要ないから。

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