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第72章 最愛

強烈な快楽の荒波にふたりは投げ込まれるが、甘美な毒に侵されてしまった身体では這い上がる事など。
最早、出来やしない－。
結合部分が溶けてしまいそうに、熱い。
互いが擦れる度に、焼けてしまいそうだった。
とろとろに溶け切った肉襞の中に、熱くて太い杭を打ち込まれる。
「ああぁ…っ」
華夜子の背が、ベッドから大きく浮いた。
同じく腰も浮いたところで、両脚を担ぐように陸の肩にかけられた。
「ああ、りく…！」
－だめ。
懇願するより早く、陸の勃起したものが深々と突き挿さる。
華夜子の身体は痙攣し、瞬時に絶頂を迎えた。
しかし。
悦びに酔い痴れる間もなく。
激しい抽送を加えられ、その身体は揺すぶられ続ける。