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蕩けるようなキスをして
第22章 今はいない彼
「付き合っていたけど、別れた彼氏?…から、貰った指輪?」
陸の疑問符に、華夜子は曖昧に笑い-やがて、頷いた。
嘘をつくつもりはない。
ただ全てを正直に話すにはまだ早かった。
自分の心の整理すら、まだきちんとついていないから。
だから。
正解ではないけれど、不正解でもない-とりあえず、今は、その答えでどうか許して欲しい。
「別れて、もう一年になるのに私、まだ吹っ切れてなくて。完全に忘れる事が出来なくって。未練がましく、家ではまだ貰った指輪を嵌めたりなんかして。でも、これでも、最近はかなり辛くなくなってきたかなって-」
その原因の彼を見詰め、華夜子は微かに頬を緩める。
そして、告げる。
「だから。私を誘うひとは今は誰もいないんだよ、陸」
素直に自分の感情を表現する彼らしく、陸の茶色の双眸は明らかに優しく、険しかった表情は柔らかく崩れてゆく。
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