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蕩けるようなキスをして
第27章 約束
どうしたの-問い掛けるよりも先に。
最上の。
極上の。
甘い。
甘い、笑顔。
甘過ぎて溶けてしまいそうな、笑みが。
甘くて蕩けてしまいそうな、囁きが。
「今日は、すげー楽しかった。ありがと、華夜」
彼の放つ一言に。
彼の扇情的な眼差しに。
華夜子の頬は、みるみる染まってゆく。
何か返事をしようにも、増々、頭の中は働いてくれない。
ただ、赤い顔で。
ただ、彼と見詰め合い。
ただ、胸を震わせるしかない。
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