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第32章 予約済み

あなたの思う通りに。
あなたのしたい通りに。
私は、あなたに従う－。
決意を固めた華夜子の左手が、陸によって掴まれた。
歩行を開始した陸に引っ張られ、華夜子は急いで追いかける形となる。
「陸？」
「時間が勿体ないから、早く行こ」
「えっ」
「他に行きたいとこあるなら、五秒以内に言え」
「え、えっ？五秒？え！」
焦ってる間に、無情にも過ぎ去る刹那の時間。
はい、終了！－勝ち誇ったように、笑われる。
「…何もしない？」
華夜子は、どきどきしながら、陸を見る。