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蕩けるようなキスをして
第5章 卵焼き
「すげー美味しいよ、華夜子」
甘美な顔。
甘い甘い声。
囁かれ、華夜子の胸が、大きく、波打った。
言うべき返しが見付からず黙っていると、
「華夜子、料理の天才なんじゃない?」
陸の大袈裟過ぎる褒め言葉が、華夜子の心をくすぐる。
「こんな美味い卵焼き、俺、初めて食べた」
またしても大仰に感想を述べる陸に、華夜子はもう、耐えられなかった。
「たかだか卵焼きひとつに大袈裟!」
吹き出した。
「出汁と砂糖を入れただけの、ただの卵焼きだよ。誰でも作れる」
相好を崩す華夜子に、陸の目は釘付けになる。
こちらを瞬きもせずに見詰める彼の視線に、華夜子は、どきりとする。
「な、何?」
甘美な顔。
甘い甘い声。
囁かれ、華夜子の胸が、大きく、波打った。
言うべき返しが見付からず黙っていると、
「華夜子、料理の天才なんじゃない?」
陸の大袈裟過ぎる褒め言葉が、華夜子の心をくすぐる。
「こんな美味い卵焼き、俺、初めて食べた」
またしても大仰に感想を述べる陸に、華夜子はもう、耐えられなかった。
「たかだか卵焼きひとつに大袈裟!」
吹き出した。
「出汁と砂糖を入れただけの、ただの卵焼きだよ。誰でも作れる」
相好を崩す華夜子に、陸の目は釘付けになる。
こちらを瞬きもせずに見詰める彼の視線に、華夜子は、どきりとする。
「な、何?」

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