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蕩けるようなキスをして
第40章 優しいふり
「…見りゃ分かるだろーが」
途端。
声だけで誰が隣りに座ったかを理解している陸の横顔が、不機嫌になる。
「…ほんっと。なんでどいつもこいつも、俺がひとりでいるのがそんなに珍しいんだか」
頬杖を解き。
陸は右側に顔を向ける。
そりゃそーでしょーよ-乃愛は弾けるように笑い、テーブルに置いたバッグからコンビニの袋を取り出した。
「今まで一週間毎に違う女引き連れてた櫻葉陸が、ひとり淋しそうに窓の外、眺めていたら。加えて、所構わず毎日いちゃついてる彼女もいなそうとくれば、そりゃ気になるよ」
乃愛は、ペットボトルの蓋を開け、温かなレモンティーを口に含んだ。
サンドイッチの包みを破り、頬張り始める乃愛を横目に、陸は呟く。
「…朝飯、家で食って来なかったの?大学に来るの、随分はえーけど、なんかあんの?」
「いやあ。昨日、彼氏んちにお泊りでさ。でもって、今日会議があるから、早く会社に行かなきゃいけないってゆうから-」
-早起きして、一緒に家出て来た。
乃愛は笑い、再びレモンティーを飲む。
途端。
声だけで誰が隣りに座ったかを理解している陸の横顔が、不機嫌になる。
「…ほんっと。なんでどいつもこいつも、俺がひとりでいるのがそんなに珍しいんだか」
頬杖を解き。
陸は右側に顔を向ける。
そりゃそーでしょーよ-乃愛は弾けるように笑い、テーブルに置いたバッグからコンビニの袋を取り出した。
「今まで一週間毎に違う女引き連れてた櫻葉陸が、ひとり淋しそうに窓の外、眺めていたら。加えて、所構わず毎日いちゃついてる彼女もいなそうとくれば、そりゃ気になるよ」
乃愛は、ペットボトルの蓋を開け、温かなレモンティーを口に含んだ。
サンドイッチの包みを破り、頬張り始める乃愛を横目に、陸は呟く。
「…朝飯、家で食って来なかったの?大学に来るの、随分はえーけど、なんかあんの?」
「いやあ。昨日、彼氏んちにお泊りでさ。でもって、今日会議があるから、早く会社に行かなきゃいけないってゆうから-」
-早起きして、一緒に家出て来た。
乃愛は笑い、再びレモンティーを飲む。

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