この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
蕩けるようなキスをして
第43章 訊きたいこと
なんの心の準備もないまま、突然陸に問われ、華夜子は咄嗟に応える事が出来ない。
もしも訊かれたら、いつでも答えよう-思っていたのに。
実際は、隠し通すつもりではないのに、言葉がどうしても出てこない。
そんな彼女の様子に、陸もまた、迫る事もせず。
言いたくないものを、無理に言わせることは出来ない-そう判断した彼により、この問いは敢え無く、終了となった。
繋いだ手を握り直し、大学の正門を出、駅に向かって歩き出す。
会話もなく、決して軽やかとは言い難い足取りを、駅に向かって進める。
程なく。
ふたりの間に流れる沈黙を破ったのは、陸。
「華夜-」
名を呼ばれ、華夜子は俯いていた顔を、彼に向けた。
一週間前。
自分の部屋での出来事。
彼女が、自分に放った、ひとこと。
/1890ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ