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第11章 シーン11

「今日はもう帰んなさい！」

「わ、わかったよ！」

　鞄を持たせると部屋から追い出すようにして廊下に出し、玄関に向かった。

「なあ、誤るからさ、機嫌直せよ。」

「また今度話を聞く。とにかく今日は帰りな。自分の態度反省しろよな。私、ほんとむかついてるんだから。」

　強引に追い出すようにして玄関から外に出した。

「また、明日な！」

「明日までになんで私がむかついたか考えとかないと、ほんと付き合い考え直す。」

　そう言って、玄関の戸をばたりと閉ざした。

　雄一を追い出してから、ちょっと悲しくなった。

　エッチする前の雄一のほうが優しかった。しなければ良かった。

　縄の妄想に取り付かれ、エッチを経験してみたくて雄一に許したのは自分だから雄一のせいではないのだけれど、それ以後の雄一の変化に心が次第に離れていくような気がしている。

　突然玄関の鍵が開けられ扉が開かれる。