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第3章 シーン3

　家に帰ってベッドにごろりと横になって考えた。

　雄一とセックスしたら、きっとちょっと変わるのだろうと考えていた。

　だが、雄一とのセックスは聞いていた通りの感じではあったけれど、あの写真のような体が熱くなるような興奮ではなかった。

　どうして？

　私は異状なのだろうか？

　縄で縛られている女性の姿が脳に焼き付いて離れない。

　あれからネットで検索してそういう趣味の人がかなり存在することも分かったけれど、それは少数派で決してセックスの主流ではない。

　でも、あの縄で縛られていた女性の苦悶にも似た表情は、あれは苦しいのではない。

　明らかに愉悦の表情だと思った。

　試してみよう！

それしかない。縄はネットで見たような麻縄はともかく、綿の太目の紐ならば手芸品店で売っているはず。

　それともホームセンターなら綿ロープもあるだろう。