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「また おいで」
第6章 感覚

暗闇の中・・・

感覚が目を覚ましていく。

聴覚・嗅覚・触覚。




空気感も伝わってくる。

車内にはまだざわつきもない。


 (なんで!? 誰も気づいてくれないの!?)


一人でも気づいてくれれば

尋常ではない状況だとわかるのに。


 (お願い。。。)


恥ずかしさよりも

非力な自分に 

泣き崩れそうになっていた。



  ( !? )


空気が変わった・・・


人が動く気配がする。

圧迫感が緩んでいく。


 (助けて!)


気持ちと共に身が前に出る。

と、すかさず縛られた手を掴まれまた引き戻される。



そして

甘い期待は更なる恐怖に変わった。


 (そんな!?)


からだのあちこちに微かにかかる息。

全身に鳥肌が立つ。

見えなくても感じる。



今まで私に背を向けていた人たちが、、、


   見てる!!!


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