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「また おいで」
第7章 蛍火

さほど大きくない手が髪を撫でおろす。

そして、指で耳の外周をなぞる。


   < ビクッ!  >


ビックリしたのもあって

反応してしまった。。。


私の顔を見ているのだろう

一瞬止まった指先。

耳の内側中まで。


   < ゾクッ >


 (やめっっ)


躰が少しかたくなる。

そのまま指の背で、首筋を 


   ツ・ツ・ツ~


繊細で細くて長い指。

女性のようなしなやかさ。

感覚だけでもそれが伝わってくる。

その指が優しく軽く 

わたしの躰をなぞっていく。




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