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「また おいで」
第9章 終宴

 (はあ。。。)


すでに脱力感いっぱいの私は、

自力では立っていられなかった。


男は一呼吸おいて

ショーツを整えながら指を抜いた。


   終点 終点~


 (えっ!? いつの間に!?)




わたしは力が抜け、その場に崩れ落ちた。



誰かが肩をそっと抱いて


 (あっ、この手・・・)


後ろから首筋にキスをした。

そして・・・


   『また おいで』 


耳もとでささやいた。

甘く優しい綺麗な声が染みわたる。



   ガタン プシュー  


ドアが開く音がした。

目を覆っていたスカーフと 手の拘束が解かれ

乗客たちが一斉に降りていく。

振り返って顔を見る余裕はなかった。








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