この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
よくある恋愛モノ 〜見えない心〜
第7章 合わないカケラ



もごもごと言葉を濁していたところへ、凪からの激しい怒声が浴びせられた



「ふざけんな! お前はそんなことにも責任持てねぇのかよ! 色々あったってなんだ!」

「ごめん……」



かつて谷田を守ったときのように、苛立ちではなく誰かの為の怒りから来る叱咤に龍青は電話越しに縮こまった



「……お前は俺よりマシだと思ってたのにな」



急に静かにそう言われて驚く龍青



「お前なら俺よりも美和のことがよく分かって大事に出来ると思った。だから一旦は手を引いたんだ!」



再び怒鳴り、



「それが出来ねーならもう美和には近付くな! 俺が捜す!」



そう言ってブツリと電話を切った



龍青は衝撃を受けて呆然としたまま携帯を下ろす



‘お前なら’



敗けた−−−

あいつは何よりも、自分よりも彼女を想っていた

ただ臆病だったんじゃない

彼女にとって最幸の選択をしようとしたんだ−−−

彼女が幸せなら身を引くと。

彼女を託すと。

僕のことを、信じていたのか



僕なんかのことを。



完敗だ−−−


/112ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ