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支配された惑星
第3章 ボトムの花、ナナ【性描写有】
ナナの目には憎悪が宿っている。
そういう目線には慣れた、だがナナにそういう視線を向けられるとリョウは困ったように目を背けた。
当然だ、ナナはこれから自分の身に降りかかる悲劇を知っている。その恐ろしい場所に連れて行くリョウに好意などあろうはずがない。

「最低ね、同じアースリングでありながら仲間を売るなんて。」

ナナの言葉にリョウはますます閉口した。何も言い返せないリョウにナナは続ける。

「あんな気持ち悪い奴にヤられるなんて考えるだけで嫌。豚みたいにブサイクな顔、クソみたいな性格、全部全部ムカつく。」

精一杯強がるナナの目にはうっすら涙が浮かんでいる。リョウは口を噤んだままナナを連れ立ってブモスの部屋の前にやってきた。

ボトムの女が性交渉を自由にできないようにつけられている、いわゆる貞操帯を外してやり、ブモスの部屋の扉をノックした。
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