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第9章 クーデター

手筈は整った。

ついにクーデターを決行する。
あれから４日、タク、マサヒロ、リョウたちは綿密な計画を練り続け、今日を迎えた。

7月７日。
奇しくもアイリの誕生日だった。

「きっと奪還してみせる。」

アイリは拳を握り、強い意志を言葉に変えた。

「大丈夫、アイリちゃんは無事だよ。」

タクがマグカップに注がれた、コーヒーをリョウに手渡した。

「ありがとうございます、きっとそうですよね。・・・あれ？名前、言いましたっけ？」

「あ、ああ、前にね。それよりも２時間後、手筈通りに。」

すでにマサヒロは職場である軍事基地に到着している。

「僕もそろそろ出るよ。地下のゲートを開かないとね。君もそろそろ、ボトム達を動員してくれ。」