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水流金魚
第3章 溺れる金魚
 

          ***

「ただい……って、うわっ?! どうしたの?」

 急に後ろから抱き付いてきた咲ちゃんに驚いて、買い物袋を落としてしまう。

「……ねぇ、優祐って前に言ってた年上の人?」

「えっ……」

「ごめん。スマホ忘れてて鳴ったから気になって。ダメだよ、パスワード、俺のパスワードなんかにしてたら。……期待、しちゃうよ?」

「期待していいよ」

「じゃあさ、行かないでよ、旅行。嫉妬しちゃうよ」

「……そんなこと言われても、前から約束してたし」

 咲ちゃんはぎゅっと強めていた力を緩めた。

「そっか。そうだよね……。俺が止める権利なんてないよね。旦那さんでも彼氏でもないもんね。俺ってさ、一体、花さんのなんなんだろうね。なんて。ごめん、今日はもう一人にして欲しい」

「分かった。ごめんね」

「こっちこそごめん。送ってくね」

 車の中では一言も話すことはなかった。こんな中途半端なことをしていてはいけない。そう思った私はある決心をした――。
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