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水流金魚
第2章 金魚の移り気
 夜の九時。待ち合わせ場所のファミレスにミキが来る。

「ごめーん、遅くなって」

「いえいえ。仕事忙しいみたいだね」

「そうなの。やっぱりさ、いつの時代も闇を抱える少年少女は絶えないわけよ。中には大人だって」

 しっかりとカウンセラーの仕事をしながら幼なじみとの結婚という将来を考えているミキのほうが今では、随分と大人だ。私は何をしているんだろうか。

「ちょっ……花さん?!」

 この頬を伝う冷たいものはなんだろう。私は今の想いをミキに伝えた。

「なるほどね。私は、頭ごなしに怒ったりしないよ。寂しいんだよね。オススメのアプリあるんだ。通話アプリなんだけどね。ここなら少し紛れるかも。たださ、今の私だから言えるけど、あの時、瞬一さんと何もなくて良かったと思ってる。深くは私からは何も言わない。ここからは花さん自身の判断だから」

「ありがと」

 そのあともドリンクバーで他愛のない話をして、三時間くらい喋ってファミレスを後にした。

 見た目も考え方も大人になったミキに少し寂しさも感じたり、だけど、少しの嫉妬心も持ってしまったのも本音だったりする。
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