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隷属の首輪 (革命軍編)
第11章 【アルヴィアリス視点】 魔女裁判 
「だいぶ落ち着いたみたいですけど……でもナニカあったら大変ですのね。念のために」

 まるで捨て猫のような目で訴えてくるものですから、根負けしてしまい。

「わかりました、お願いします」
「では、失礼します」

 ゆっくりとあたくしのおでこに、手を当ててきました。

「熱はないみたいですけど、身体を冷やしたのかもしれません。服が湿っているみたいですし、どうやら寝汗を掻いているみたいですし。それにこの匂いはーーーー」
「あっ! そうで言えばっ!」

 ちょっと恥ずかしさを感じ、誤魔化すような笑みを浮かべて

「あたくし今から湯浴みをしようと思っていたのです」

 女性の汗の匂いを指摘するという失言に気付いたらしく、ルシバントは距離を取りました。

「ゴメンナサイ、聖女様……無神経な事を言ってしまいました。ユルシテください……」
「い、いえ……」

 申し訳なさそうな顔をするあたくしに対し、ルシバントはバツの悪そうな顔をする。

「なら、タオルをお持ちしましょうか」
「た、タオルですか? 湯浴みは……無理ですよね。囚われの身ですものね。やはりこの部屋からは出られませんよね?」
「すみません……主のお許しがなければ……無理です。それ以外でしたら、可能な限り、お世話させていただきますので、お許しください」

 ルシバンドの表情をがどんどん暗いなっていく。辛そうな顔はあまり見ていたくないので

「無理なことを言ってしまったみたいで、こちらこそ、ごめんなさい。しばらく一人にしてもらえませんか」
「わかりました。身体を大事にしてください。わたしにナニカできる事がありましたら、ナンデモおっしゃってくださいね」

 最後まであたしくのこと気遣いながら、ルシバントは退室して行きました。


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