この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
いじっぱりなシークレットムーン
第3章 Full Moon
 

 ***


 次の日――。

 睡眠薬のおかげでぐっすり眠ることが出来たあたしは、いつも通りの顔で起床することが出来た。精神も落ち着いている。

 大丈夫、まだ満月の影響は身体に出ない。

 やはり昨日のあれは、なにかの間違いだったんだ。

 スマホを見たら、昨日の日付で衣里と結城からLINEが来ていた。衣里は昨日出張から帰ったこと、結城は早く寝ろよの一言。

 ふたりに寝ていた旨伝えたら、ふたり早々に既読がついた。会社で謝らなきゃ。

 洗顔して化粧をし、髪を結い上げた。白いブラウスに黒のタイトスカート姿でパンを囓りながら、朝刊に目を通す。時間になったら、グレーの裾の長い上着を羽織って、1LDKのマンションを出た。

 あたしのマンションは、隣の江戸川区葛西にあるから、会社までは地下鉄通い。

 午前7時、OSHIZUKIビル到着。

 このビルは、基本夜中1時~5時まで鍵がかかるが、正面玄関にいる警備員に身分証を見せれば、いつでも出入り可能である。

 シークレットムーンは始業が9時からだが、8時には皆が多く集まるため、あたしはそれより1時間早く会社に来る。

 ムーンでの新人時代から続けている、皆の机を拭くために。たとえ会社の規模が大きくなったとしても、あたしが既に新人でなくなっていても、これをやらないとあたしの1日は始まらない。

 恐らく皆、あたしが朝机を拭いていることは知らないだろう。だが別に皆から感謝されたくてしているわけはない。仲間として今日も一緒に頑張ろうという、自己満足な挨拶をしてるだけだ。
 
/1291ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ