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いじっぱりなシークレットムーン
第10章 Funky Moon
  

「朱羽?」

「いや……。感動してるんだ。俺……母親に、豚汁は愛情料理だって言われて。それ一回だけしか食べたことがなかったから。あなたに、最初からこうやって作って貰えるなんて……」

 あたしは包丁を置いて、朱羽に抱きついた。

「朱羽のお母さんが作ったものには敵わないだろうけど、あたしなりに愛情を込めて何度でも作るから」

「ありがとう……」


 ……朱羽と並んでお料理。

 夜中にただ野菜を切っているだけだけれど、朱羽の色々な面が見れてすごく充実したひとときだった。

 そう、あとご飯が炊くのを待つだけになるまでは。

「味見していい?」

「どうぞ?」

 あたしが豚汁の味噌加減を小皿にとって味見しようとした時、朱羽にそう言われて朱羽に渡す。

 朱羽はそれを飲み干すと、あたしの後頭部をがしりと掴んで、真上からあたしの口の中にそれを注いできた。

 耐えきれずこくりと嚥下すると、朱羽が笑う。

「美味しかった?」

「もう!! よくわからなかった。もう一回飲む!!」

 そうくるりと後ろを向いて、お玉で小皿に注いだ時、後ろから朱羽に抱きしめられる。

「朱羽?」

「……あなたと結婚したら、こうやってあなたは俺の傍にいてくれるのかなと思ったら……、たまらなくなってきた」

 うなじに熱い唇を押しつけられる。

「たまらない……」

 その唇は首に落ち、エプロンの下に手が入ったと思うと、ワンピースの上からゆっくりと両手で胸を揉まれた。

「直に触ってもいい?」

「今、ご飯が炊ける……」

「ご飯よりあなたが欲しい」

 手が胸から抜かれて、背中のチャックが下り、背中から直接肌を滑らせた手が、ブラを上に押し上げゆっくりと乳房を揉みしだいた。
 
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