この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ホントの唄(仮題)
第9章 対峙して、知るもの

 もっと直情的に怒る、と思っていたから、それは少し意外だ。何処の馬の骨とも知らぬ、俺の様な男にここまで言われれば、それも当然の筈だが……。

 彼女はそのまま暫く、何かに葛藤するようにして、押し黙っていた。

 そうなると、些か挑発が過ぎたかと後悔。我ながら、輩(やから)感がハンパない。ちょっとキャラ作りを誤ったかな……。

 それでも、俺には俺なりの考えがある。真の周囲の事情を僅かでも知る為に、此処で彼女との面会に臨んでいた。はっきり言って(上野さんから見れば)赤の他人であろう俺が、彼女を相手に本音を引き出そうとした時に、やはり怒らせてみるのが手っ取り早いと思ったのであるが。

 さて、その結果は如何に――。


「随分と……色んな話を、聞かされたようですね」


「まあ、成り行き上――少しは、ね」


「では――私と、ふらの――いえ、真との関係についても?」


「一応、聞いていますよ」


 顔を上げ会話を再開した彼女は、その時――ふっと意味ありげに笑った。
/400ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ