この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ホントの唄(仮題)
第9章 対峙して、知るもの

 まあ、それはそれ――と、開き直る術もないが。

 それでも、真と関係をもったことで、気が付けたこともあった――筈。

 俺は罪悪感に見える心をグッと持ち直し、上野さんを前に再び姿勢を正した。この先こそが、俺サイドからの本題。それは彼女と話をしたことで、寧ろその必然性は強固なものと変わった。


「誰とも知らぬ俺のような男に、そこまでお話しいただけたこと、率直に感謝しております。その上に無理を重ねることを承知で、一つ――お願いしたい」


 俺は財布を手にすると、その中よりソレを取り出し――彼女の前に差し出す。


「後、三日だけ――俺に時間をください」


「三日? それと、コレは?」


 上野さんは、言葉と差し出された物、その両方に疑問を示した。

 俺はとりあえず、後者の疑問から答えててゆく。


「俺の免許証です。旅先であるので、お渡しすることはできませんが、どうぞコピーを控えてください」


「どうして、その様な真似を?」


「俺なりの覚悟。もしも三日経過して真が戻らなければ、その時は警察に通報してもらっても構いません。免許証の情報があれば、その対応も迅速になることでしょう」


「……」


 上野さんは黙って、テーブル上に置かれている『俺の覚悟の形』を見つめた。
/400ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ