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第2章 悲しい初デート

「ん～！スポンジがふわふわ！クリームも甘すぎなくて美味しい！」



ケーキを目の前にして無邪気に食べるお姉ちゃんはすごく可愛い。
彼氏と何があったかわからないけど
自慢のお姉ちゃんにならすぐいい彼氏が見つかるはず。



「お姉ちゃん、ケーキありがとう。すごくおいしい。帰り遅くなってごめんね。」



「ふふ、いいわよ。だってデートだったんでしょ？卒業式の日って何だか大人になった気分になれるのよね。」



「うん…あ、そういえばお姉ちゃんも高校の卒業式の日、帰り遅かったよね？」



「……え？」



「お母さんたちその日12過ぎに帰ってきたからよかったけど、お姉ちゃんが帰ってきたの12時前ぐらいだったもん。」