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淫徳のスゝメ
第3章 私が最も華やいだ頃のこと


「三対二、で、決まり。仏野さんは整形のお金を工面するために身体を売って、退学処分になったんでしょ」

「違うわ!」

「ムキになってる。そういうの、余計に怪しーい」

「欲求不満になってない?仏野さん、入寮してからどこにも出掛けてなかったし……」

「ひっ」

 笠田さんというクラスメイトの一人が、私の胸を鷲掴みした。


 もみ……くにゅ…………


「ん"っ、んん!……」


 私は笠田さんの手首を掴んで、引き剥がしにかかる。

 両脇にいた杉本さんと島浦さんが、私の腕を押さえてきた。

「仏野さん、いくら快楽感じるからって、笠田さんの手そんなに胸に押しつけちゃ可哀想でしょー」

「仏野さんって力あるわね。笠田さんのかよわい指、おっぱいにうずもれてるわ」


 杉本さん達は、私に笠田さんを自ら揉みしだかせる格好をとらせていた。


 五人は私に制服を脱ぐよう要求した。私が隙間を縫って走り出すと、すかさず私を捕まえて、代わる代わる平手で打った。


「はい、M字開脚ー」

「生々しっ。ってか、何これ煙草跡?」

「援交のオヤジにやられたの?そういう趣味なら、私達も協力するよー」





 それから私は、転学した意味をなくした。

 クラスのいじめは学年全体に広がって、やがて上級生らまで私をなじるようになったのだ。
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