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淫徳のスゝメ
第4章 私が天涯孤独になったこと
お兄様とお父様が結合すると、まづるはスマートフォンを操作し出した。
ずぶっ……ずぶっ、ずぶっ…………
お兄様はお父様の腰を掴んで、快活に振動運動を続けていた。
四十年以上もアヌスに異物を迎えたことのなかったお父様のももに、鮮血が降りていた。
お父様は懺悔していた。私とまづる、それにお兄様まで、お父様がお母様を殺害したことを認めているのだ。当人も、彼自身の記憶を疑って、私達の記憶が正しいような気がしつつあるらしい。
ちゃぷ…………
「あっ」
まづるの指が、にわかに私の性器を奏でた。
「淫乱な仔猫ちゃん。お父様とお兄様のセックスを見て、こんなになるなんて……」
くちゅっ、ちゃぷ……ぴちゅっ、ぴちゃぴちゃ…………
私は、まづるの抱擁にもたれかかった。
片やお兄様にふりふり呼ばわりされるほど、隙なく身なりを整えており、片や全裸だ。全裸の私はまづるに好き放題触られながら、性器を執拗にいじられている。まづるの指に触れられたい場所ばかりだ。乳房に喉、肩、みぞおちに、恥丘──…片手が私をすみずみまで遊び、片手が私の性器を焦らす。
お父様の拷問は、彼がそれまで私にしてきた辱めの制裁だ。
その制裁を仕切ったのは、まづる。
彼女はただ、私自身のためだけに、お父様のペニスを不具にして、そしてこれから灸など比べ物にならないほどの拷問を調える。
まづるの至心が、私を絶えなく濡らしていた。まづるの指が、私の想像力を連綿と伸ばす。