この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
淫徳のスゝメ
第5章 私の暗黒時代のこと

「姫猫と違って平凡な分、貴女の安寧も実に固い基盤だわ。我慢や同情を戒める必要もない、さっきのように好きな時に同情心を働かせても、それが原因で命数が破綻することはないし、おまけに学業を終えたあとは、特に野心を燃やさなくても、人並みに羨まれるだけの毎日は送れる。姫猫が没落してしまったら、貴女がメイドとして雇ってあげるのも手ね」

「ご冗談を」

「ええ、冗談」

 蓮美先生は使用人を呼びつけて、女体と水晶を片付けるよう指示を出した。


「だって、早良さん、あと三年も生きられないもの」


 蓮美先生の口振りは、たった今までの占い師を気取ったものであって、彼女自身がおどける時のそれでもあった。


「私も没落するということ?」

「裕福なまま死ぬということ。ただし、財産も富も全て見限って、ひっそりと暮らすというなら別の道が見えていたわ。おそらく愛する人と共に、途方もなく長い生涯を幸福に送れる」

「蓮美先生、それはハズレだわ。まづるは私と同じで永遠の愛になんて興味がないの。まづる、貴女の家に強盗でも入るんじゃない。念のため警備を強化すれば?」

「そうだね。父さんを妬んでいる議員もいるから、蓮美さんの占いがインチキでないのなら、もしかしたら彼らが不法なことをするのかも知れない」
/403ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ