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淫徳のスゝメ
第3章 私が最も華やいだ頃のこと


 あの日以来、私はまづるさんとの交流を深めていた。


 季節は春真っ盛りだ。

 数多の別れと出逢いを見澄ます碧落を染める薄紅の街を、私は今日もまづるさんと連れ立って、隣町の庶民の住まいを押しかけていた。



 ヴィィイイィィィィン…………

 ヴィン、ヴィン、ヴィィィィィィィィン…………


「あんっ、あん!あんっああぁぁぁんんっっ……あんっあんっ…………」


 焦げ茶の髪を振り乱し、垢抜けない装束をした庶民の女は、ストッキングとパンティを脱ぎ捨てて、はだけたスカートを腰に巻いていた。

 女、谷村直美は自らクリトリスを暴いて、赤く熟れた性感帯にバイブレーターをあてている。


「ああぁぁぁんんっっ!あんっあん!あっ……ぁっぁっぁっ…………」


 パチィィィンッッ…………

 バイブレーターがクリトリスを外れるや、まづるさんが直美の内股に平手を飛ばした。

「誰がやめて良いと言ったの?!」

「ひぐぅっん!申し訳ありませぇぇん!!あっ……あああああああああーーーーーっっ」


 直美は身体を畳に打ちつけ、ぴくぴくと足先を痙攣させた。
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