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結花の御主人様
第5章 家政婦 結花

無計画にしても埒が明かないので

結花は毎日の計画を立てた。

それでも時間のほとんどは掃除で終っていく。

「あ、もうこんな時間…」

結花は慌てて夕食の支度にかかる。

結花が来てから龍は極力家で夕食をとった。

龍は

「豪華でなくても良いから
手作りの料理が食べたい。」

注文を出したのはこれだけ。

結花は栄養バランスを考えながら

夕食を作る。

今日は野菜炒めに肉じゃがだ。

「ただ今…」

龍は帰宅するとすぐに着替えて手を洗い

食堂に現れる。

「す、凄い!!
肉じゃがだ!!」

目を輝かせてテーブルに座る龍。

「まぁ、そんなに肉じゃがが好きなの?」

「いや…
手作りが良いんだよ。」

嬉しそうに肉じゃがを頬張る龍。

「旨い、旨いよぅ…」

「良かった…」

そんな龍を見つめる結花。

夢中で食べる龍を結花は可愛いと思った。

「ねぇ、龍さん?」

「何?」

「美味しい?」

「これ以上の料理はないくらい旨い!!」

「うふふ…」

「毎日こんな旨いものを
食べさせてくれるかい?」

「結花の手料理でよければ…」

「幸せだ。」

「大げさよ?」

「だって…」

「龍さん。」

「ん?」

「有難う…
結花を助けてくれて…」

「それを…二度と言うな!
俺は…単純に結花ちゃんが大切だ。」

「うん!!」
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