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第10章 思ひ出綴り・その後　其の三・～"考"その後山崎～

秘蔵の鼈甲(べっこう)を使った張り型もええ…

それも菊門責め用に、何個もの丸い玉が連なった形に作られた棒状の作り、内部より入り口の方が良く感じる女の為の淫具……

それとも…
同じ鼈甲やが、双頭の張り型もええかも知れん、ほんまは女同士が交わるのに使うもんやけど、一人で使こうても蜜壺から肉棒が生えているように見えて、卑猥さが増すのも捨てがたい。


(せや、あれどうしたか……)


忍秘伝-蠱魅使役

普通、蠱毒‥要するに虫や蛇などを壺に入れ、生き残った最後の最強の一匹を奉り毒を取り、その毒で生かすも殺すも好きに出来るっていう、古来からの呪いの類やな…

ただ、蠱魅ってのは時間を掛けて調教し使役するもんなんやが、わいの蠱魅は蛇との掛け合わせ、どう作るかは勿論秘中の秘。

忍はあらゆるもん使うて相手を貶める…
幾ら忍だから言うても得意不得意はあるが、わいは蠱は得意の方‥まぁ全部医術に通じてるん、元々そういうのが好きやったから、自由に使役する事も出来たんやろう。

使いように分けて数種類作てるん、暗殺から快楽まで用途は多種多様。


子飼いの蠱魅で橘襲わせたらどうなるんやろう？

彼奴らは女を墜とすよう躾られているから、橘の身体全てを襲うはず…

乳首や淫核に吸い付き、蜜壺や菊門に侵入して犯し尽くすんやろうな。


(流石に蠱魅はやり過ぎかぁ…
後ある言うたら肥後随喜くらいなもんやし、あれも樹脂の媚薬成分キツいからな)


肥後藩禁中-肥後随喜

あの藩でしか採れない木の根なんやが、時を掛けて乾かし保存、密かに大奥への献上品になっとる。

使う時はお湯に浸け、柔らかくしてから、女には肉棒の形で、男には紐状で巻き付けの形で使う代物…

根には強力な媚薬成分があるさかい、男も女も物凄い快感を得る事が出来る‥が、あんなん使うたら朝までやなく一日中休む事なく橘を犯し捲りそうや。


(わいが持ってる淫具‥全て不味い代物ばかりやないか…)


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