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贖罪の檻。
第2章  囚われた少女
  


「〝これから〟・・・?」


 男の言っている意味が判らないし薬の所為で頭がハッキリしない。


「ええ、そうです。これから・・・です。」


 ギシ・・・

 ベッドが軋む音で誰かが足下から乗って来たのが判る。


「月良。いま〝どうして〟って思っていますか?それともこの理不尽さに夢だとでも思っているのでしょうか・・・しかし、これから起こること全てが現実ですよ。」


 薬の所為で適切な反応が出来ない少女を嗤う。


「君には、ひとつも〝悪い〟なんて思いません。その点についてだけは、予<アラカジ>め話しておきますね。」


 冷たい言葉を浴びせ脚に触れる。一瞬ピクンと反応する。


「さぁ、〝贖罪の時間〟です・・・。」


 反応の薄い少女にまくし立てるように話しを訊かせる。

 部屋は、オレンジの灯りに包まれ壁に男の影が見えるが薬の所為なのか身体が言うことを利かないので顔を見れない。


「〝贖罪〟・・・って、なに?」


  
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