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第5章 学校

「ポケモンGOやった？」

　サユリは笑いながら私にそう聞く。

「昨日都心まで友達と行ってやったよ」

「クラスの子？」

「そうそう」

　サユリとは部活友達だったのだ。サユリより私のほうが運動はできたが、彼女は手先が器用だったので、テニスは私たちでダブルスを組んでいた。

　厳しい練習に一緒に耐えてきた仲間なので今でも親しく話せる。

　彼女は理系のクラスで、私とケイスケは文系のクラスだった。