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サイドストーリー6
第13章 好きと言って
お互いが忙しくて、なかなか会えない日が続いた。
そんな時、レン先輩が昼休み前にメールで
一緒にお昼食べられるか?
と、聞いてきた。

あまりに会えない日が続いたので
レン先輩のおじいさんが私の昼休みに合わせて
店番を買って出てくれたらしい。

会社近くのオープンカフェでランチをとっていると
蝶が飛んでいた。

「もう春なんですね」

レン先輩と再会して、秋・冬・春と3つ目の季節が来ようとしていた。

「そういえば・・・万葉集に蝶が出てくる歌ってないんだよな」
「え?1首も?」
「あぁ。1首も」
「万葉集って何首あるんですか?」
「数え方にもよるけど・・・4500首以上だな」
「え?そんなにあるのに?」
「うん」
「虫は・・・出てますよね?」
「あぁ、別に万葉集に虫が出ていないわけじゃない」
「へぇ・・・」

不思議・・・


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