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ユウガオ
第1章 秘密のユウガオ

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“会いたい”私から彼に伝えたワガママ
看護学生の私に社長の彼は
互いに忙しくてなかなか会えない
砂浜で波の音に耳を澄ませて
彼を背部に感じてた
「まりなちゃん、ホテル行こ?」
彼は耳元で私に囁く
首だけを横にふる私に「どうして?」と聞く彼
「だって家族いるじゃん」
私の答えに
「うん、いるよ
そこなの?」と不満そうな彼
あ、やっぱりか…。
週末は確実に返ってこない連絡
「子どもは?いくつ?」
私の質問に彼は立ち上がってタバコに火をつけた
「2と5」
そっけなく答える彼
心でため息をつく私に
彼はなかば強引にホテルに連れ込んだ

