この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
横浜発 7:54
第1章 J
「あ、おはようございます」

相手は昨日の挨拶の時、私が誰なのかはっきり分かっていたらしく
横浜駅の柱に寄り掛かって―――たぶん私を待っていた。

そのまま2人で人の流れに身を任せるように乗車して。

隣のつり革なんか持ったことがないのに。
自然に隣に並んで立った。

「昨日はビックリしたよ」
「すみません」

恥ずかしくて、うっすらと顔が赤くなるのが自分でも分かる。

「一瞬誰だか分らなかった」

私は今まで分かりませんでしたっ!

「あれってさ?ナンパだと受け取って良いんだよね?」

え?

恥ずかしさも忘れて、今度は私が彼を凝視した。

「あ、あの」

間違いでした、と声に出ない。
ナンパのフレーズに、車内の周りの人たちも耳を澄ませているのが分かる。

「はい。名刺」

思わず受け取ったその名刺には
有名な会社名と名前があった。

「横浜ホールディング・・・」
「あ。知ってる?」

日本人で知らない人はいないと思う。

横浜からたった2分のその1駅は、会話をするにはあまりにも短くて。
あっという間に、また人の流れのままに下車した。

/48ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ