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まほろばマボロシ~仮初めの結婚~
第38章 ホワイト・ウェディング
「今まで…いろんな事迷惑かけたし…その」
「何のことです?」
「ありがとうな」
「フ…フフ…主役2人そろって同じ事言いに来ますかね…」
「ん?」
「言っときますけど」

そういうと宮田は鼻先をカリッと人差し指で掻くと下から見上げて結翔を見つめた。

「雅の事、泣かしたら承知しませんよ?」
「あぁ。」
「そんな事したら俺、何するか解りませんからね?」

ニッと笑う宮田に結翔は笑顔で返した。

「解ってる」

そうして肩口をコツリと叩く宮田の肩をぽんっと叩いていた。

雅の傍にはやはり陽が居た。きゃっきゃと話している。
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