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茜色の空に
第13章 君のためにできる事~side永吉~
彼女は俺の髪を撫でながら、少し照れたように笑っていった。
「私も・・・すごく気持ちよかった・・・」
「そんな事言われると、もう一回したくなるし・・・」
俺が彼女の胸に頬ずりしながら言うと、もうっと言われて髪の毛をぐしゃぐしゃにされた。
なんかもう愛しいってこういう事なんだな・・・ひと時の幸せをかみ締めながら俺は小さく笑った。
草壁さんに二人の間の事を報告したら、彼女はとても素直に喜んでくれた。
そして高校を卒業し、俺は地元のジムでプロボクサーを目指してトレーニングをし、圭子はスポーツトレーナーになる為に地元の専門学校へ・・・そして草壁さんは何故か東京の大学を選んだ。
「やっぱり、あいつを探しにいくの?」
俺が彼女にそういうと、彼女は否定も肯定もしない笑顔でこう言った。
「生きてさえいれば、きっといつか会えると信じてるんです。」
そんな前向きな彼女が、とても眩しく見えた。
1日でも早く神様、海渡と彼女が幸せな道を歩めますように。
雲ひとつない真っ青な空を見上げて、俺は心の中でそうつぶやく。
こうして、俺たちの青い春は終わりを告げた。
俺たちが彼女のためにできる事・・・それはいつでも彼女が彼と一緒にこの町に帰ってきても、変わらない俺たちでいること。
それが、俺たちが唯一君のためにできる事。
「私も・・・すごく気持ちよかった・・・」
「そんな事言われると、もう一回したくなるし・・・」
俺が彼女の胸に頬ずりしながら言うと、もうっと言われて髪の毛をぐしゃぐしゃにされた。
なんかもう愛しいってこういう事なんだな・・・ひと時の幸せをかみ締めながら俺は小さく笑った。
草壁さんに二人の間の事を報告したら、彼女はとても素直に喜んでくれた。
そして高校を卒業し、俺は地元のジムでプロボクサーを目指してトレーニングをし、圭子はスポーツトレーナーになる為に地元の専門学校へ・・・そして草壁さんは何故か東京の大学を選んだ。
「やっぱり、あいつを探しにいくの?」
俺が彼女にそういうと、彼女は否定も肯定もしない笑顔でこう言った。
「生きてさえいれば、きっといつか会えると信じてるんです。」
そんな前向きな彼女が、とても眩しく見えた。
1日でも早く神様、海渡と彼女が幸せな道を歩めますように。
雲ひとつない真っ青な空を見上げて、俺は心の中でそうつぶやく。
こうして、俺たちの青い春は終わりを告げた。
俺たちが彼女のためにできる事・・・それはいつでも彼女が彼と一緒にこの町に帰ってきても、変わらない俺たちでいること。
それが、俺たちが唯一君のためにできる事。