この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
PM2時〜パッカー車の恋人〜
第12章 アズの過去

唇が離れ瞳を開くと、いつもの優しいアズの笑顔がそこにあった。


「サラ。時間がもったいないから、昼飯作ろう。」

「そうだね!」


今までの重い空気はなく、いつもの楽しい空気が漂っていた。

キッチンは対面式になっていて、すごく広いリビング。

やっぱり一人では、寂しいくらいの素敵な部屋がいくつもあるアズのお家は、私も住みたいと思うくらいだった。


「なんかこうして、好きな人がキッチンにいるのって、嬉しいなっ。なんかこういうの久々だから、幸せ感じる。」

「そう?良かった。」


リビングの椅子に座って、キッチンにいる私をアズが見つめて、嬉しそうに微笑む。


トントントントン…。


包丁を使う音を聞きながら、待ち遠しくて仕方ない子どものように、アズが嬉しそうな顔をしている。


「いい匂いがしてきたっ!」


ご飯が炊ける香りにも、アズは嬉しそう。

普段私が当たり前のようにしている時間が、アズにとっては、久しぶりの幸せなんだと実感した。

今だけでも、アズが幸せをたくさん感じてくれたらいいな…。

そう思いながら、いつも以上に心を込めて料理を作る自分がそこにいた。
/312ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ