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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第9章 繋がる体

動物園のあと、近場でご飯を食べて、あっという間に夕方になってしまった。

楽しい時間は、どうしてこんなに過ぎるのが早いのだろう…。

車で帰る途中に、アズが私に遠慮がちに聞いてきた。


「ねぇ、サラ。もう夕方になっちゃったけど、もう少し時間平気?」

「うん。夕飯の支度はしてきたから、まだ大丈夫だよ。」

「じゃあ、二人きりになれる所に行っていい?」


二人きりになれる所。

アズはそういう風に言ったけど、そこは多分そういう所で…。

アズに抱かれる事を私も望んでいたから、私は静かにアズを見て頷いた。

車の中、目的地まで沈黙が続く。

こういう時に、何を話したらいいのかわからない。

何かベラベラと喋ってるのも変な気がして…。

お互いそこへ行くのは、初めてではないはずなのに、初めて足を踏み入れるような緊張感がある。

アズはこの状況をどう思ってるんだろう?

私と同じような気持ちなのかな?
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