• テキストサイズ
わけありっ、SS集!
第3章 狼とエビフライ

 ーーそれは例えるなら、一種の伝統行事のようなものだった。

「見ろよ、あれっ! 番長だっ」
「あ、本当だっ」
「みんなー、道を開けろ……っ」
「狼番長のお通りだぁ!」

 とある男子校の廊下にて。その姿を一目見るなり、そこに居合わせた生徒たちはこぞって道を開け、狼番長こと西牧狼也(にしまきろうや)を羨望の眼差しで見つめる。
 今日もだ。見慣れた光景に、僕はふぅ、と小さく息を吐き出した。
 今日も狼也くんは、そんな感じで大勢の生徒たちに道を譲られていた。人でごった返しているはずの購買前の廊下は、彼が通る時だけはきちんと道ができる。狼也くんはいつものように、淡々とそこを通って屋上へと行く。
 僕も数歩離れてあとを追った。
/81ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ